中途の採用コストはどのくらい?採用費を1/10に削減した方法

採用コストを削減

採用コストは、業界・職種・条件・目標とする採用人数によって大きく変動します。

人気のある業界で誰でも応募が可能な職種であれば、ハローワーク経由や紹介でたくさんの応募があり、その中から厳選して採用できるため、コストはほとんどかかりません。

しかし、人気のある業界や誰でも働ける職種の募集はごく一部です。

しかも、ほとんどの中小企業は一から新卒を教育する余裕はないため、即戦力の人材を求めています。

前職で高いスキルを身に付けた方を必要としますし、未経験の方であれば、仕事に活かせる資格やスキルを持っているかを厳しく選定することになります。

求める人材を高く設定すればするほど、当然、条件はどんどん厳しくなります。

こうなると、いつまでたっても該当者が現れず採用コストがかさんでいくことになります。

また、人気のない業界である「介護」「運輸」「飲食」などでは仕事探しをしている求職者自体が少ないため、条件を緩くしたとしても、応募自体がほとんど来ないという厳しい状況が続いているケースが多いです。

ではそれぞれの業界では、どのぐらいの採用コストがかかっているのか?中途採用コストの実態に迫ってみました。

今後の求人活動を行なっていく上での目安にしてみてください。

中途採用コストの実態

2014年の中途採用の年間採用コストの平均は353万円

中途採用実績のある企業713社を対象に実施したマイナビの「2014年中途採用状況調査」をご紹介します。

各社が1年間にかかった採用コストの総額

  • 「求人広告」に掛けた経費:平均353万1,200円
  • 「人材紹介」に掛けた経費:平均382万2,300円

という結果になっています。

採用コストランキング【業界】

求人広告費の業界ランキング【2014年度】

  1. メーカー:534.74万円
  2. サービス・インフラ:294.93万円
  3. 流通・小売:278.72万円
  4. ソフトウェア・通信:198.09万円
  5. 商社:127.79万円
  6. 広告・出版・マスコミ:102.8万円
  7. 金融:42万円

人材紹介コストの業界ランキング【2014年度】

  1. 流通・小売:806.25万円
  2. メーカー:455.57万円
  3. ソフトウェア・通信:374.40万円
  4. サービス・インフラ:335.33万円
  5. 金融:205万円
  6. 商社:233.33万円
  7. 広告・出版・マスコミ:194.38万円

「流通・小売」「サービス・インフラ」業界は人の移動が激しく、人材需要が他業界よりも高いため、採用のハードルが上昇しています。

「メーカー」は技術職の流通数が少ないため、ある程度の採用費を掛けないと人材が集まらないという現状があります。

一方、「広告・出版・マスコミ」や「金融」は転職希望者に人気があるため、採用コストを抑えられるという実態となっています。

一人当たり職種別の採用コストランキング

次に職種別に採用コストがどのぐらいかかっているのかを調べてみました。

同じ会社であっても、募集する職種によって必要なスキル・経験・資格が異なります。当然、該当する求職者の数も求める人材も変わってきますので、かける採用コストは大きく変動します。

職種別の採用コストをランキングでご紹介しますので、今後人材が必要な職種を募集する際の目安にしていただければと思います。

  1. メカトロ関連技術職:64.39万円
  2. IT関連技術職:52.66万円
  3. 建築・土木関連技術職:48.99万円
  4. 営業関連職:40.93万円
  5. クリエイティブ関連職:39.83万円
  6. 事務・企画・経営関連職:37.73万円
  7. その他技術職:36万円
  8. 専門職関連:33.29万円
  9. 販売・サービス関連職:31.22万円
  10. 専門サービス関連職:27.76万円
  11. 技能工・運輸・設備関連職:19.36万円

採用コストの低い職種と高い職種では約3倍の差があります。

でも、なぜ、ここまで差が開いているのでしょう?

弊社が様々なクライアントと話し合った結果、生産性の高い企業かどうかが影響していることが分かりました。

「メカトロ関連技術職」や「IT関連技術職」を積極的に募集している会社は儲かっている会社が多く、良い人材を獲得したいと思っています。職務経験があり、高いスキルを備えた人材であればいくらお金をかけても良いとおもっています。

でも、該当する人材はなかなかいません。だから、どんどん採用コストが高くなっていくというわけです。

一方、「技能工・運輸・設備関連職」を募集している会社の場合、人手不足で困ってる会社が多く求人の条件もそこまで厳しくありません。

でも、採用に大きなコスト配分できるほど余裕のある会社が少ないのです。そのため、採用コストが低くなっています。

今後さらに採用コストは増していく

求人広告費の実績

採用コストの推移としては、2014年度の段階で採用コストが増えたと答えた企業は約7割もあります。

これからも少子高齢化はどんどん進んでいきますから、採用コストはさらに増えていくことは間違いないでしょう。

業種別の求人広告費の実績

業種別に見ると、「流通・小売」の求人広告費の増加が目立ちます。人の移動が激しいのと人材需要が高いのがやはり影響しているのだと思います。

スーパーやコンビニ、飲食店などは、スタッフが少なくなった時に仕事量をコントロールするのが難しいです。そのため、コストをかけても良いから早く人材を集めるためにコストを大幅に増やしている会社が多いのだと思います。

そして、この流れは今後も続いていくことが予測できます。

採用コストの削減方法

では今後増え続ける採用コストを削減するには、どんな方法に取り組めば良いでしょう。

求人広告を出さなければ、簡単に採用コストは抑えられますが、それでは、応募は得られません。しっかりと応募を獲得しつつ、採用コストを抑えるにはどうしたら良いのか?

実際に、採用コストを1/10以上に抑え、応募数を約3倍に増やした方法をここでお伝えしていきますので、ぜひ、参考にしてください。

費用対効果の低い求人方法を明確にする

まずは、現状取り組んでいる求人募集方法がベストな方法かどうかを確認する必要があります。

もしかしたら、まだ取り組んでいない方法の中で効果的な方法があるかもしれませんし、以前やってみたものの、正しく取り組んでいなかったため、本当は得られる効果が得られていない可能性もあります。

以前に弊社が様々な求人募集方法に取り組んだ結果をまとめた記事を書いてますので、ぜひ、ご確認ください。

実践した求人募集方法の中で費用対効果の高い順でランキング

こちらをご覧になっていただき、もし、まだ取り組んでいなくて費用対効果を高められそうな方法がありましたら、ぜひ、取り組んでいただくことをオススメいたします。

徹底的に無駄なコストを省いていく

効果が得られる方法を試していきましたら、効果のない方法はどんどん省いていきます。

弊社の経験則では、求人媒体を使わない求人活動に変えれば、大幅なコスト削減につながることがわかっています。

採用サイトを作り、それをリスティング広告で宣伝するといった手法を取り入ることで、求人媒体に頼らずに応募を獲得できるようになります。求人媒体に広告を出さなくなったことで広告費を1/10に抑えることに成功したクライアントもいらっしゃいます。

もし、効果測定しないママ求人媒体に広告を出し続けていたら、知らず知らずのうちに多額のお金を無駄にしていた事になります。

求人活動は継続的に取り組むものです。

年間の採用コストの平均は353万円ですが、その中には無駄となっているコストも多く含まれています。

長期的に見れば何百万〜何千万円ものお金を無駄に失ってしまう可能性がありますので、早い段階で効果測定をしっかり行い、無駄なコストが垂れ流されているのをストップすることをオススメします。

広告のパフォーマンスを高めていく

あらゆる求人募集方法を試していくと、リスティング広告を求人に利用するのが最も費用対効果の高い方法であることを実感していただけるかと思います。

リスティング広告がなぜ、費用対効果が高いのか?と言いますと、それは、広告の仕組みが影響しています。

リスティング広告は従来型の求人媒体とは全く異なる料金体系で成功報酬で広告費が発生する仕組みになっています。

従来型の求人媒体は広告のサイズと期間で料金が決められますが、リスティング広告の場合、クリック課金のため、クリックされた時にはじめて広告費が発生する仕組みになっています。

広告が見られていなくても、期間が過ぎれば一定の金額かかってしまう広告ではなく、クリックして採用サイトを見てくれた時に広告費がかかるため、無駄な広告費にはなりません。

さらに、広告が表示された回数、クリック単価、クリック率、応募につながった確率など広告のパフォーマンスを全て数値化できるため、どの部分に問題があるのかを確認できるようになります。

問題点が分かれば、広告の改善を行えるので、常に改善しパフォーマンスを高め続けていくことにより、より安い広告費でより多くの応募を得られるようになります。

無駄クリックを無くす

リスティング広告で広告費を抑える改善に最も効果的な方法は無駄クリックを無くすことです。

応募に繋がらない人からのクリックは全て無駄なので、キーワードを特定して除外していきます。

例えば、美容師を募集している会社の場合、「美容師 求人」で検索している人は美容師の仕事を探している人なので、応募に繋がりやすいですが、「カリスマ 美容師」で検索している人は、仕事探しではなくカリスマ美容師について調べているので無駄なクリックになりますよね。

あらゆるキーワードを調べて無駄クリックに繋がるキーワードを全て除外していけば、必要最小限のコストで広告を出せるようになります。

広告の品質を高めてクリック単価を抑える

また、リスティング広告の表示位置はクリック単価と広告の品質で決まる仕組みになっています。

広告の品質は広告を上手に運用できているかどうかで決まります。

パフォーマンスの良い広告は品質が高いとみなされ、クリック単価が安くても上位表示されるようになり、パフォーマンスの悪い広告はクリック単価を高く設定しないと上位表示されないどころか、あまりにも品質が低いと広告を表示してくれないといったことにもなりかねないのです。

つまり、リスティング広告を上手に運用し、パフォーマンスを改善し続けていると、より安い単価で目立つ位置に広告を表示できるようになるのです。

今までの求人は豊富な資金がなければ目立つ広告を出せなかったですが、リスティング広告の場合、資金力ではなく広告の運用が上手な会社が目立つ広告を出せるようになるということです。

これからの時代は広告運用に長けた会社が選ばれるようになります。

採用コストを抑えるのも応募を獲得するのも広告に長けていなければ、絶対に成果を出せません。

大きな成果を出したいと思うのであれば、広告運用のスキルを自社内で高めるか、広告運用のエキスパートに協力してもらうことを検討する必要があります。

リスティング広告で得られた情報は他媒体で利用することで費用対効果を高められる

また、インターネット上の広告は全てパフォーマンスをチェックできるため、よりクリックされやすい広告文は何か?そして、より応募につながりやすい採用サイトはどんな見せ方をすべきかがわかるようになります。

高い反響が得られるようなったキャッチコピーやデザインはそのまま、他の媒体に利用しても同様に高い反響が得られるようになります。

他の媒体を利用した時の費用対効果が高まるため、さらに採用コストの削減につながります。

キャリアアップ助成金を活用する

ここまでの方法に全て取り組んでいけば、採用コストはかなり抑えられるようになりますが、さらにコストを抑えたいと思われる場合は助成金の利用をオススメします。

受給するには、様々な条件をクリアーしなければいけませんが、助成金の場合、補助金と違って条件をクリアーしていれば100%受給することが可能です。

顧問の社労士先生に相談すれば手続きしてもらえますので、ぜひ、相談してみてください。

最大1年間で600万円以上受給可能な助成金もあります

キャリアアップ助成金の「正規雇用等転換コース」
  • 6か月以上の有期雇用労働者を正規雇用へ転換した場合、助成金が1人あたり60万
  • アルバイトを正規雇用労働者へ転換した場合、助成金が1人あたり30万

の助成金が支給されます。

しかも1年間で最大15人まで受給可能です。

詳しくはこちらのサイトで分かりやすく説明されてます。

キャリアアップ助成金の正規雇用等転換コースについて

まとめ

時代は目まぐるしく変化していきます。

求人市場も大きく変化しており、採用コストがどんどん上がっています。

いくらお金をかけても良いから優秀な人材を獲得したい!と思っている企業は色々やっているのに、良い人材が集まらないと困っていますし、採用コストをかけられない企業は応募が来なくて困っています。

両社の問題を解決する際に有効な方法はただ一つ。

採用サイトを作ってそれをリスティング広告で宣伝することです。この方法をベースに求人活動を行なって頂ければ、高い確率で求めている成果を得られるようになります。

昔のやり方に固執するだけでなく、新しい方法にも積極的に取り組み、現状の問題を解決する最善の策を見出して頂ければと思います。