助成金は大きく分けると3種類
助成金の種類は20~40種類と言われていますが、大きく分けると主に以下の3種類に分けられます。
種類 | 内容 | 主な事例 |
---|---|---|
制度導入 | 従業員のキャリア形成を促進するための制度を導入し、実施した場合に助成されます。 |
|
人材育成 | 従業員のキャリア形成を促進するために行った教育訓練に対する助成金。
教育訓練にかかった「研修費の1/2〜2/3」と「学んだ時間に対して従業員一人当たりの時給」が助成されます。 |
|
雇用 | 従業員を採用したり、従業員の処遇を改善した時に助成されます。 |
|
人材育成と雇用に関してはすぐに申請できるモノではありませんが、制度導入の助成金であれば、社労士に相談して問題なければ、現状の環境のまますぐに申請が可能です。
ただ、注意して頂きたいのは、社労士全員が助成金に長けている訳ではないという事です。
助成金の中にも得意・不得意やできる事やできない事がありますので、なるべくなら助成金に長けた実績豊富な社労士を選ばれる事をオススメいたします。
それでは、すぐに申請できて、貰いやすい制度導入の助成金は一体どんなものがあるのかをご紹介していきます。
すぐに申請が可能な制度導入の助成金とは
キャリア形成促進助成金
キャリア形成促進助成金は従業員のキャリア形成を効果的に促進するため、 職業訓練などを計画に沿って実施した場合や人材育成制度を導入し、労働者 に適用した際に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成する制度です。
4種類のコースの中の一つに制度導入コースがあります。
利用しやすい3つの制度導入コースとは
キャリア形成促進助成金(制度導入コース)は、事業主が継続して人材育成に取り組むために、人材育成制度を新たに導入し、その制度に基づき人材育成を実施した場合に、一定額を助成する制度です。
その中でも利用しやすい制度は以下の3つです。
種類 | 内容 | 受給額 |
---|---|---|
教育訓練・職業能力評価制度 | 従業員に対する教育訓練または職業能力評価を、ジョブ・カードを活用し計画的に行う制度を導入し、実施した場合に助成が受けられるコースです。 | 50万円 |
セルフ・キャリアドック制度 | 従業員に対するジョブ・カードを活用した「セルフ・キャリアドック制度」を導入し、実施した場合に助成が受けられるコースです。
キャリアコンサルタント(国家資格取得者)により実施、就業規則等への定め等が必要 |
50万円 |
教育訓練休暇等制度 | 従業員に対して、教育訓練休暇制度または教育訓練短時間勤務制度を導入し、実施した場合に助成が受けられるコースです。
対象となる休暇等制度は以下の助成対象制度を導入し、実施した場合となります。 |
50万円 |
両立支援等助成金
従業員の仕事と家庭の両立支援や女性が活躍できる環境整備に取り組む事業主を支援する助成金です。
利用しやすい2つの助成金をご紹介致します。
種類 | 内容 | 受給額 |
---|---|---|
介護支援取組助成金 | 家族の介護がある社員に続けて働いてもらいたい!という事業所に最適な助成金。
仕事と介護の両立に関する取り組み(厚生労働省で作成している「介護離職を予防するための両立支援対応モデル」に基づいたもの)を行った場合に支給されます。 |
60万円 |
女性活躍加速化助成金 | 女性に活躍してもらいたい!という事業所に最適な助成金。
女性活躍推進法に基づき、自社の女性の活躍に関する「数値目標」、「数値目標」の達成に向けた取組内容(「取組目標」)等を盛り込んだ行動計画を策定し、行動計画に沿った取組を実施して「取組目標」を達成した場合や「数値目標」を達成した場合に支給されます。 |
30万円 |
キャリアアップ助成金
パート・アルバイトの正社員化、訓練、健康診断の実施で受けられる助成金です。
すぐにもらえる助成金は以下の健康診断の実施で貰える助成金です。
種類 | 内容 | 受給額 |
---|---|---|
パート・アルバイトの健康診断 | 延べ4人以上のパート・アルバイトに健康診断を行った場合に助成されます。 | 40万円 |
上記全ての助成金を合わせれば280万円貰えます!
実際には社労士に支払う費用が発生しますので、全て丸々貰えませんが、社労士への報酬を差し引いたとしても、多額のお金が手元に残ります。
これを会社の利益としてとって置いても良いですが、オススメとしては、必要なところに投資するやり方です。
特に求人に関しては良い人材を確保するために、広告への投資は避けようがありません。
良い人材の確保は投資と一緒で後から帰ってきますが、良い人材を確保できなければ、業績はドンドン下降していってしまいます。
現在の事業でどこが弱いのかをしっかりと見極めて、必要不可欠なところに資金を投入して頂ければと思います。
助成金申請代行の料金相場
助成金申請代行は着手金+成功報酬(助成金でもらえる額の○%)か成果報酬のみの形式が多いです。
内容 | 着手金 | 料金相場 |
---|---|---|
着手金+成功報酬の相場 | 2万~5万円 | 助成金入金額の10~15% |
成功報酬のみの相場 | なし | 助成金入金額の15~25% |
実際には計算通りにはいかないので、直接社労士に相談するのがベスト!
社労士の料金相場は相場であって、人によってピンキリです。
特にキャリア形成促進助成金の教育訓練・職業能力評価制度に関しては、テンプレートが用意されていれば別ですが、ゼロから作り上げていくとなると、かなり大変のため、「とても成功報酬ではできない最低でも50万円はかかる」と言われる社労士先生もいらっしゃいました。
また、セルフ・キャリアドッグ制度の導入をする際には、キャリアコンサルタントに従業員一人当たり約1.5万円支払わなければならないなどいろいろとコストがかさみます。
ですから、細かい費用の内訳や手続きの流れなどは、社労士先生に直接相談するのがベストです!
スタッフソリューションでは助成金に長けた茨城の社労士先生をご紹介できます。
是非、お気軽にお問い合わせくださいませ。