Googleはなぜ年間15兆円も売上があるのか?なぜ世界中から広告費が入るのか?

Googleはなぜ年間15兆円も売上を上げられるのか?

Googleという名前を知っている人は多いです。

ネット検索する際にもCMでもよく見かけますし、いろんなところで取り上げられていますので、ほとんどの人が知っていると思います。

でも、「なんで年間15兆円もの売上を上げているのか?」知っている人は少ないのではないでしょうか?

最近だとGoogle HomeというスマートスピーカーとかGoogle pixel3というスマホの機種が一般の人向けに売られるようになりましたので、購入している人もたくさんいるとは思います。

でも、まだamazonのアレクサとかappleのiphoneと比べたら知名度は低いです。

ですから、一般の人は15兆円もの売上があるイメージをあまり持てないと思います。

そのイメージは全くその通りで、一般向けの商品の売上ではまったく15兆円には届きません。

好調ではありますけども、まだまだGoogleの売上の中では少ないです。

では、何で売上を上げているか?

YouTube

YouTubeでも話してます。動画の方が良い方はこちら↓

2018年度のGoogleの広告による売上は約10兆5000億円

その答えは、広告です。

企業が商品とかサービスを売ったりとか求人で人を集めるためにGoogleにお金を払って広告を出しています。

その金額はGoogleの売上の約70%。

つまり、2018年度のGoogleの売上15兆円のうち、約10兆5000億円の売上を広告であげているということになります。

ちょっと金額が大きすぎていまいちイメージつかないですよね。

何かに例えて説明するとしたら、こんな感じです。

  • 東京ディズニーランド:58個(1個1800億円)
  • 東京スカイツリー:175個(1個650億円)

このように、例えてみても数が多いので、いまいちピンと来ないかもしれませんが、一年間でとんでもない売上を上げていることはよくわかりますよね。

なぜ、世界中の企業はGoogleに広告を出すのか?

でも、なんでこんなに世界中の企業はGoogleに広告を出すのか?

不思議に思いませんか?

世界各国には自国のメディア、広告媒体たくさんある筈ですよね。

日本にもリクルートを筆頭にいろんなメディアがあります。地元の広告代理店が発行しているメディアもたくさんありますよね。

ですから、Google広告を使わずに自国の会社が作っている広告メディアを利用するっていう選択肢もあるわけです。

実際、僕が住んでいる茨城県は保守的なので遅れてまして、Google広告を使って宣伝している企業は一握りです。

昔からあるアナログのメディアを使っている会社の方が圧倒的に多いです。

でも、その広告の出し方は遅れていると言わざるをえないです。時代は大きく変わっています。

今までの広告の常識はジャンル別・地域別にメディアを作るという考え方

ではまず、今までの常識から説明します。

今までの広告媒体の常識は、ジャンル別とか地域別にメディアを作るというやり方でした。

ジャンル別の媒体例

などなど

このようにジャンル別にメディアを作ってそのメディアに広告を掲載するスタイルが今までの常識でした。

別に今でもちゃんと広告媒体として機能していますので、このやり方がダメな訳ではありません。

ただ、Googleはこの常識でメディアを作っていないということです。

今までにない全く新しいタイプのメディアを作り、新しい広告の常識を作ってしまいました。

新しい広告の常識を作ったきっかけは検索エンジン

新しい広告の常識を作るきっかけとなったのが検索エンジンです。

検索エンジンはインターネットを使って、知りたい情報を自由に調べることができます。

しかも、スマホを使っていつでもどこでも調べることができます。(手元に情報誌は必要ないですよね。)

検索エンジンに広告が表示される例

住宅会社を探す場合

注文住宅 検索

例えば、僕は今、家を建てようと思っているんですね。

自然素材の注文住宅がいいなって思っていて、茨城県に住んでますので、茨城県内の住宅会社を探すということになります。

そうすると、検索するキーワードは「自然素材 注文住宅 茨城」と検索する事になります。

上位に掲載されるサイトのタイトルを順番にチェックしていきますので、自分が探している情報にマッチしているタイトルがあれば、クリックします。

この上部に掲載されていて広告という緑の文字が入っているのがGoogle広告です。


美容室を探す場合

美容室 検索

また、美容室を探す場合は、僕が住んでいるエリアは水戸なので、エリアのキーワードを入れます。

そして、個室の美容室に行きたいと思った時は、「水戸 美容室 個室」で検索します。

表示されている広告はホットペッパービューティーだけですが、ホットペッパービューティーの中には、たくさんのお店が情報を掲載していて、ガッツリ比較検討されてしまいます。

Google広告に掲載すれば1社のみの情報でしっかりと伝えることができるというわけです。


求人を探す場合

求人 検索

求人で検索する際も同様です。

例えば、携帯ショップで働きたいと思えば、「携帯ショップ 求人」で検索しますが、広告掲載しているサイトは求人サイトばかりです。

求人サイトに掲載している会社が大半だとは思いますが、独自にGoogle広告を出せば、比較される事なくしっかりと情報を伝えられます。


このように、検索エンジンさえあれば、どんなジャンルの商品でもどんなサービスでもどんな求人でも適切なターゲットに対して広告を掲載することができます。

Googleは全てのジャンルを含めた一つ上の次元に存在する巨大な広告メディア

検索エンジンはすべての情報を調べることができます。

つまり、あらゆるジャンルを含めたメディアであるということ。

ジャンル別に作られたメディアの一つ上の次元に存在する巨大メディアだということです。

ネット検索は生活の一部だからこそ、費用対効果の高い成果を出せる

人によってはGoogleで検索しているという意識もなく、ただネット検索しているという人もたくさんいます。

つまり、広告だと気付かずにクリックしている人も多いということです。

このように、生活の一部になって自然と利用している状況は広告媒体として最適な状況です。

人は売り込まれるということがわかった時点で拒否反応を示します。

Googleは情報を探すというプロセスの中に広告を掲載できるシステムを作ったので、とてつもない画期的な発明だったのです。

非常に費用対効果の高い成果を出すことができます。

そのため、メディアを作っている各広告会社はGoogleに太刀打ちできずに、Google広告を利用するという選択をとっています。

検索エンジンは他にもあるが、Googleの独壇場

つまり、誰しも無料でいつでもどこでも情報を調べられる検索エンジンは、広告掲載して売上を上げたい会社や人集めしたい会社によって毎日莫大なお金が動いています。

当然、こんなにも大きなお金が動く検索エンジンを他社は放っておかないですよね。

実際、Google以外の会社が開発している検索エンジンはいくつか存在します。

  • マイクロソフト:Bing
  • 中国:baidu(国内シェアナンバー1)
  • 日本:Yahoo!(yahooの検索エンジンはGoogleの検索システムを採用)

Alexaランキングでチェックすると完全にGoogleの独壇場

世界でどのぐらいアクセスされているのかは、Alexaランキングでチェックすることができます。

世界のインターネットを支配しているのはGoogle

2019年6月の段階で一番アクセスが多いサイトは、Google.comです。

2位はYouTubeですが、YouTubeもGoogleが運営しているので、Googleのものです。

中国でのみ、Baiduが検索エンジンのシェアをとっていますが、中国以外の国でインターネットを支配しているのは、完全にGoogleです。

  1. Google.com
  2. Youtube.com
  3. Facebook.com
  4. Baidu.com
  5. Wikipedia.org

日本でも同じような状況

  1. Google.com
  2. Youtube.com
  3. Yahoo.co.jp
  4. Amazon.co.jp
  5. Google.co.jp

Yahooの検索システムはGoogleですから、1位〜3位と5位のサイトは全てGoogleのものと言えます。

Google広告が凄いのは検索エンジンだけではない

検索エンジンだけでも凄い事ですが、Googleはそれだけには止まりません。

人が集まる仕組みを作ったり、人が集まるところと連携して、より便利により多くの人に適確に広告掲載できるようにしています。

では、検索エンジン以外、どこに広告掲載されるのか?

  • YouTube(世界No.2のアクセス数)
  • パートナーサイト(個人ブログ、まとめサイトなど。芸能人のブログには毎日大量のアクセスがあります。)
  • モバイルアプリ(スマホでゲームする人の数も半端ないです。)
  • Gmail(無料でメールアドレスを作れて、メールを使う時はGmailの管理画面にアクセスします)
  • Googleマップ(どこかに行きたい時は、Googleマップを利用します)

これら全てに広告掲載できます。

どれもこれも毎日大量にアクセスがあります。

つまり、ネットを使っていれば誰しもGoogle広告が掲載される場所にアクセスしてしまうということ。

しかも、配信する地域・時間を選べますし、広告掲載するサイトや動画も自由に選べます。

さらに、年齢・性別・趣味など事細かく設定して広告配信ができます。

つまり、狙っているターゲットにピンポイントでアプローチできるため、無駄な広告費は一切かからないという事(ちゃんと設定すればの話ですが)

もう、他社が追従できないレベルで次元の違う広告システムを作り上げています。

昔と今はまるで違う!もう時代は完全にネット社会に切り替わった

時価総額ランキング1992年と2016年で比較

ファイナンシャルスターさんからの引用(https://finance-gfp.com/?p=2042)

1992年と2016年の時価総額ランキングの会社を比較して見ると、昔と今で全く違うことがわかります。

昔は結構日本の会社たくさん入っています。NTTすごかったんですね!

でも、今はもう日本の企業は25以内に一社もありません。

では、2016年の時価総額ランキングでは、どの企業が上位にランキングされているかというと、ネット系の会社が大半を占めています

  • アップル
  • アルファベット(Googleの会社名)
  • マイクロソフト
  • アマゾン・ドット・コム
  • フェイスブック

これらの会社全てネット系の会社です。

時代は完全にインターネット社会に切り替わっていることを示しています。

これはつまり、アナログ広告ばかりやっていたとしたら、完全なる時代遅れと言えます。

また、ネット広告をやっていたとしても、業者任せで使いこなしていなければ、それもとてももったいないことです。多くの機会損失を生み出している可能性がとても高いです。

ネット広告はちょっと難しそうだなと感じるかもしれませんが、年々どんどん分かりやすく使いやすくなっています。

もし、まだネット広告に取り組めていない場合は、ぜひ、この機会にチャレンジしていただく事をオススメ致します!