広告の運用は任せる人次第で、得られる結果に「天国と地獄ぐらいの差」が生まれると前回の記事でお伝えしました。
そのため、広告運用を任せる人を選ぶ際には慎重に選ばなければなりません。
でも、お医者さんの中に名医とヤブ医者がいるように、広告の世界で働いている人の中でも力量に大きな差があります。
しかも、お医者さんになるためには、難易度の高い大学に進学して医師免許を取得するという道を通る必要がありますが、広告関連の仕事の場合、「広告の仕事をやっています。」と言うだけで誰でも簡単に広告の専門家として活動できます。
現にどうすれば結果を出せるのかさっぱり分からずに広告代理店の営業マンとして働いている人なんていくらでもいます。
詳しくは広告代理店の実態「なぜ、広告代理店は結果を出せないのか?」を参照してください。
ですから、広告で結果を出せる人はどうゆう人なのかを見分ける基準を持たないとなかなか良い人材を選ぶ事ができません。
そのため、今回の記事では「レベルの高い広告運用者が身につけているスキル」は何かをお伝えします。
マーケティング・コピーライティング・デザインができる人を見つける
広告を出そうと考える際に多くの人は、求人なら求人広告代理店、ホームページを作るならホームページ制作会社、デザインならデザイン事務所に依頼するという考えを持つかと思います。
でも、本当に広告で結果を出したい!と考えているのであれば、媒体力だけではダメ、ホームページを作れるだけでもダメ、かっこいいデザインができるだけでもダメである事に気付かなければいけません。
広告で結果を出すために必要なスキルは、3つです。
「マーケティング」と「コピーライティング」と「デザイン」この3つです。
3つのスキルが連携しあうことで、どんな媒体であっても結果に繋がるものを作成できるようになります。
チラシもパンフレットもDM もポスターもホームページもリスティング広告も全てこの3つのスキルを持っていれば、改善を繰り返して費用対効果の高い広告を作り上げていけます。
ですから、どれか一つのスキルに長けていたとしても、結果を出すということに関しては役に立ちません。
仮に誰が見てもかっこいいと思うデザインを作っている凄腕デザイナーにあらゆる広告物の作成をお願いしたとしても、コピーライティングとマーケティングのスキルがなければ、結果なんか出せません。
そして、その原因が分からないため、作ったらそれきりの状態となり、放置される事になります。もし、たいした結果を得られなかったとしたら、制作にかかった費用は水の泡となります。
でも、そもそも、マーケティングもコピーライティングもどんなスキルか良く分かっていなければ、判断のしようがありませんので、今回の記事では最も重要なマーケティングのスキルを詳しく解説していきたいと思います。
マーケティングは広告戦略を立てる最も重要なスキル
マーケティングはシンプルに言ってしまえば、採用担当者が行っている采配のことです。
どんな媒体に掲載すれば効果的か?を考えて広告媒体を選択する。
そして、広告代理店の方に来てもらい、誰をターゲットにメッセージを作れば良いか?を一緒に考える。その際に自社の強みや特徴も洗い出し、伝える情報の優先順位を決めていく。
また、実際に広告を出してみて、計測をとり、どの媒体が効果的だったか?をチェックし、応募がなかった場合、どこに問題があるのか?を探り、その問題を解決するにはどうすれば良いか?などを決めていく。
ここで決められたことが基準になり、媒体が決まり、掲載するメッセージとデザインが決まる訳ですから、最も重要なスキルです。
また、無数にある選択肢の中から最適な答えを導き出さなければいけませんので、非常に難しい役割とも言えます。
マーケティングスキルが最重要と言える例え話
マーケティングは、サッカーチームで言えば監督の役割になります。
監督がこれをやると決めたら、選手はそれに従わなければならないように、マーケティングを行う人の采配次第で、媒体もメッセージもデザインも決まり、その後得られる成果が決まります。
上手に采配できれば、大きな成果に繋がりますし、失敗すれば、かけた広告費はドブに捨てるようなものとなります。
僕の経験上、マーケティングを勉強していない人が采配した場合の失敗する確率はどのぐらいかと言いますと8割は軽く超えます。つまり、ほとんどのケースでは、素人に適切な采配はできないのです。
例えば、チラシを作りたいと相談された時によくよく話を聞いてみたら、ホームページの方が効果的な場合もありますし、ホームページを宣伝する際には、SEO対策よりもリスティング広告の方が効果的な場合もありますし、DMを活用しなければ無理なケースもあります。
また、そもそも広告を出せるような状態になっていないため、ビジネスモデル自体を見直す事だってあります。
だから、ここはマーケティングのスキルを備えたプロに任せてどんな戦略を立てれば良いかに素直に従うのが無難です。ここで、対抗して、自分が思っているものを形にするまで譲らない方も中にはいらっしゃるのですが、上手くいった試しがありません。
どんな分野でも一緒だと思うのですが、ある一つの分野を習得するには最低1000時間は必要と言われています。
それは広告の世界でも一緒です。
広告の世界が怖いのは、一つの決断ミスで多額のお金が失われるところです。
だから、僕は絶対に失敗すると確信が持てる案件なら、いくら嫌われる可能性があったとしても、しっかりとアドバイスさせていただいています。アドバイスしなかった事で成果がでなくなり、あとで後悔されてしまうよりは、ちゃんと伝えてどうするかを相手に委ねた方がよっぽど精神的には楽ですからね。