登録・利用すべて無料というサイトが増えています。
今までも無料を謳った求人サイトはありましたが、それらは成功報酬が発生するなど、結果的にお金がかかるケースが多かったです。
ここへ来て、それらの費用が一切発生しない求人サイトがその数を増やしてきました。
本当に掲載から採用まで完全無料なのです。(有料プランを用意しているサイトもあります)
なぜ無料にできるのか?
その仕掛けを解き明かすのは後ほどにして、ここでは数多い無料求人サイトの中からいくつかをピックアップしてみましょう。
登録も利用も「すべて無料」の求人サイト
ハローワークインターネットサービス
求人検索の他、雇用保険の手続き、求人の申し込み手続きなどの情報を提供しています。
ただし、このサイトからの求人応募はできず、原則として実際にハローワークへ足を運ぶ必要があります。
Wantedly(ウォンテッドリー)
給料や職歴などの条件ではなく、やりがいや環境で求人者と求職者をマッチングする新しいタイプの求人サイト。
2012年からサービスを開始し、利用企業数は25,000社突破!
スタートアップ・中小企業だけではなく大手企業・NPO・官公庁まで利用しているとのこと。
登録ユーザー数はITに長けた若者を中心に100万人を突破しているので、若手の優秀な求職者にアプローチしたい会社は試してみても良いかと思います。
30日間は無料で試せます。
人気しごとナビ
募集職種がカテゴリー化されているので、探しやすいです。
ホームページのURLも掲載できるので、採用ホームページに誘導させるサイトとして活用することができます。
げんきワーク
検索機能がしっかりしていて、エリア、職種を指定できます。
また、求人に関する社会情勢や動向、面接のノウハウなどの記事も多く掲載されています。
問い合わせ先がハローワークになっている求人企業が多く見られます。
求人Free
登録カテゴリーは細分化されていますが、キーワード検索は装備していないようです。
スマホ表示にも非対応です。
求人は1社につき1件までという制約があります。
シゴトの森
WordPressで作られていて、求職者側である程度自由にカスタマイズできるようになっています。
エリア、雇用形態など複数のキーワードで絞り込み検索ができないのが、もどかしく感じます。
有料で上位表示のオプションあり。
ジョブワクスキー
こちらもWordPressで作られていて、編集の自由度が比較的高いサイトです。
予約投稿も可能です。スマートフォンには非対応です。
スタンバイ
大手求人会社であるビズリーチ社が運営している無料サイトです。
豊富な資金を背景に展開しており、現在はスマホアプリに特化した形になっていて、求人情報もスマホで作ることができます。
企業が登録した求人の他、ハローワークなどの他媒体の掲載求人、Yahoo!プロモーション広告が掲載されています。
Indeed
2012年にリクルートが買収した、アメリカ発祥のサイトです。
さまざまな求人サイトを横断して検索し、条件に合った求人を表示してくれます。
自社で登録して求人を掲載することも可能です。
有料オプションがあり、好位置をキープできるようになっています。
ジモティー
地元に密着した新たなプラットフォームとして注目されています。
求人コーナーもあり、エリアに応じた求人情報が細かく掲載されています。
職種ごとの無料求人サイト
e-ナースセンター
公益社団法人が運営していますが、インターフェイスはユーザーフレンドリーであるとは言えず、その点が残念です。
Beautytop-Job
営利目的ではないので安心して利用できます。
治療院.net
治療院(鍼灸師、整体、あんまマッサージ、カイロプラクティック、スポーツトレーナーなどに特化した求人サイトです。使いやすいインターフェイスで、スマートフォンにも対応しています。
グラフィカルジョブ
デザイナー(グラフィック、DTP、Web)の求人に特化しています。
さすがデザイン業界を相手にしているだけあり、使いやすくデザイン性も高いです。
求人掲載から採用まで0円!
indeed、Yahoo!しごと検索、Googleしごと検索、求人ボックス、スタンバイにも自動掲載されます。
有料プランもあり。
無料の求人サイトが得ている収入源について
こういった求人サイトを運営するには、もちろんコストがかかります。
成功報酬型のサイトと勘違いされる事が多いようですが、ここで紹介しているサイトは全て成功報酬のコストも発生しません。全て無料で利用が可能です。
ではどこで運営コストをまかなっているのか。
各サイトをご覧になって頂いたらお分かりかと思いますが、広告が収入源となっています。
広告収入は2種類あります。
1:求人サイト内の目立つ位置に広告を掲載できるようにして、企業に出稿を募る
無料で利用していても一向に応募に繋がらない企業は、どうすれば応募を獲得できるのか?と考えるようになります。
求人サイトに登録している企業が多いとその中に埋もれてしまって求職者に見つけてもらい難くなりますので、サイト内でいかに目立つかがポイントになります。
そのため、求人サイトを運営する側としてはサイト内の目立つ位置に企業の求人情報を掲載できるように有料プランを用意して、広告収入を得ています。
2.google adsese(グーグルアドセンス)によるクリック課金型の広告収入
企業側が一切お金を負担する事なく、サイト運営を可能にしているやり方です。
上記で紹介している求人サイト内には至るところにバナー広告やテキスト広告が見られるかと思うのですが、その広告がgoogle adsenseの広告になります。
この広告をクリックする事により、1クリック数十円程度の広告収入がサイト運営者に入る事になります。
1クリックの単価は低いですが、毎日何万〜何十万人もの人がアクセスしていると馬鹿にならない金額になるという事です。
そのため、求人情報以外にどれだけ魅力的なコンテンツが揃っているかも収益を左右します。
就職活動にまつわるノウハウや求人動向の分析などを積極的に掲載しているサイトがあるのも、その一環です。
無料に目を奪われ、本来の目的を見失わないようにご注意ください!
掲載から採用まで完全無料、という言葉にはインパクトがあります。
特に、小規模企業やスタートアップしたばかりの企業であれば、採用にかかるコストはできるだけ切り詰めたいと思っているでしょう。
ですから、これらのサイトを利用して目的を果たす事ができれば何の問題はありません。
問題があるのは、これらのサイトを利用しても一向に雇用できない時です。
無料掲載で結果を出せない事も考慮にいれるべきです
今は少子高齢化が進み、求職者の数よりも求人を出している企業の方が多い時代です。
そして、どんな企業であっても、なるべくお金をかけずに人を集めたいと考えるでしょうから、無料の求人サイトにはたくさんの企業が登録しています。
優秀な求職者は知名度が高く目立つ会社をまず先に検討するでしょうから、知名度が低く他の多くの企業の中に埋もれてしまっている企業は検討すらしてもらえなくなります。
だからこそ、ニーズの少ない業種によっては、いくら無料のサイトに登録しても一向に応募が来ないという声を本当によく聞きます。
僕が知っている運送会社では、2年間ハローワークに求人を出し続けていたのに、2年間のトータルの応募数は2件のみだったそうです。
とてもじゃないですが、この中から選ぶ事なんてできないんですよ。と非常に困っていました。
お金だけでなく、時間にも目を向けて早期の問題解決を目指してください!
人手不足に困っている状態で、何年も採用できないと社内の環境はどんどん悪化していきます。
お金も重要ではありますが、それ以上に時間も重要ではないでしょうか。
いかに早く現状の問題を解決すべきかを検討する必要性を感じているのであれば、有料の広告も検討する必要があります。
ただ注意していただきたいのは、やみくもに求人広告を出しているだけでは、無駄にお金を失ってしまうところです。
求人広告で成功するには、事前に費用対効果の高い広告運用方法を把握しなければなりません。
下記で紹介している書籍で詳細をご確認頂ければ幸いです。