広告のプロというと真っ先に思い浮かべるのが広告代理店かと思います。
求人を出す際にもハローワーク以外で求人活動を行うとしたら、求人の広告代理店に連絡を取る事になるでしょう。
広告代理店が広告で結果を出せない3つの理由
ただし、残念ながら広告代理店の約90%は、相談したとしても、自社が扱っている媒体の素晴らしさを売り込んでくるだけで、広告で最大の結果を出すために具体的にどうすべきか?まではアドバイスしてくれません。
と思うかもしれませんが、広告代理店で提供しているサービスは媒体に広告を掲載するだけです。
どのような広告を掲載すれば結果を出せるのか?まで深く研究している訳ではありませんし、他社の媒体を使って行う求人活動は顧客流出に繋がるので、例え有効な方法を知っていたとしても教えてくれません。
なぜ、このような事になってしまうのか?をこの記事では詳しくご紹介させて頂きます。
理由1:媒体に広告主を集める事がメインの仕事だから
広告代理店の仕事は、求人誌や求人サイトを所有し、そこに掲載してくれる広告主を集める事です。
つまり、クリエイティブな作業をメインにしているのではなく、求人媒体に広告を掲載してもらう事が主な仕事になっています。
媒体に広告を掲載する事自体は簡単です。
本当に大変なのは、誰をターゲットにして、どんな情報を掲載し、どんなデザインで見せていくかをじっくり検討して作り上げていく事になるのですが、そこにはあまり力を入れていません。
また、他社で扱っている媒体の方が確実に結果を出せる事が分かっていたとしても、顧客の事を思って他社の媒体を勧める事なんてしてはくれません。
みすみす自分の顧客を逃すような事はしたくないからです。
だから、自社で扱っている媒体ばかりを提案してくるようになります。
ただ、今の求人市場は少子高齢化で求職者の数が少なくなり、求人を出している企業が増えている状態です。
激しい人材の奪い合いが起こっているような状態ですから、一つの媒体だけで大きな結果を出せる程甘い世界ではなくなっています。
効果のある媒体と効果のでない媒体の差が大きくなっていますので、今後はだいぶ淘汰されていくようになっていくでしょう。
理由2:結果を出すための作業は広告代理店が利益を出すのが難しいから
では、なぜ約90%の広告代理店は結果に焦点を当てたサービスを提供しないのか?と言いますと…
シンプルに言ってしまうと、利益を出すのが難しいからなんです。
広告代理店が毎月安定した利益を得るためには、継続的に広告を掲載してくれる会社を増やし、維持する事です。
広告の内容をあまり検討する事なく、毎回同じ広告を掲載し続ける会社が増えれば増えるほど、広告代理店は、手間をかけずに多くの利益を生み出せるようになります。
結果を出すために行うクリエイティブな作業は、時間がかかりますし、できる人も限られるため、大量生産がきかず利益を生み出しにくいのです。
だから、現状としては、広告主になってくれる会社を探す事に多くのエネルギーを費やすようになっています。
理由3:広告の中身を知らない営業マンが窓口になるから
広告代理店は組織化されていますので、営業と制作が別々になっています。
営業は広告主を集める事に集中し、制作は営業がとってきた仕事に集中して作業を行うようになります。
広告代理店にとっては効率良く作業を行えるようになり、良いかもしれません。
でも、お金を払う広告主にとっては、担当する営業マンの力量次第ではイライラしたり、結果も散々なものになったりする事が多々あります。
例えば…
- 広告の内容をよくするための提案が全くない。
- 提案があったとしても、全く良いと思えない。
- 言った事が広告に反映されていない
- 何度も修正指示を出して時間が大分取られてしまう
- デザインのクオリティが低すぎる
など。
実は、広告で結果を出せるかどうかの一番のポイントは窓口となる営業マンで決まります。
どんなメッセージやデザインにするかは営業マンと広告主とのやりとりで決まりますので、とても重要です。
結果を出す広告とは何かを知っていて、必要な情報を引き出せる営業マンであれば、反応のとれる広告に仕上げる事も可能です。
でも、約90%の広告代理店が営業マン選びで重視しているのは、広告主に良い結果を出す事ではなく、たくさんの広告主を取ってこれる人材です。
広告の事やコピーライティングやデザインの事を知らなくても問題ないという事です。
だから、約90%の広告代理店は広告で結果を出せなくて当然なのです。
結果が出ない時にさらに無駄にお金を失わせる魔法の言葉
広告代理店は広告主が広告を掲載している間、全く結果を出せていないと契約を切られてしまうため、様々な言葉を使って引き止めてきます。
全うな事を言っているように感じるかもしれませんが、このような言葉に流されてはいけません。
- 結果が出ないのは期間が短いからです。もっと長い期間広告を掲載しましょう。
- この媒体では効果がなかったですが、こちらの媒体だったら効果があるかもしれません。
- サイズが小さいと目立ちませんので、もっと大きなサイズで広告を出しましょう。
など。
本来、最初にやるべき事は、高い確率で応募に繋がる広告を作る事です。
それができるようになるまでは必要最小限のコストでテストマーケティングを行うべきです。
でも、おそらく多くの広告代理店の営業マンはこのような結果につなげるために行う広告制作物の作り方を知らないので、会社から言われた通りの事を言っているだけなんだと思います。
悪意はありませんので、罪はないのかもしれません。
でも、損失は防がなければいけません。
そのためには、広告主が賢くなるしか道はないのだと思います。
悪質なところはサクラを使っていますのでご注意を!
これは僕のクライアントから聞いた話ですが、広告の掲載期間終了が間近に迫ってくると広告代理店から電話がかかってくるとの事なんです。
と答えると数日後、求職者から電話がかかってきて、履歴書が送られてくるそうなんです。
でも、面接直前で
と言ってくるそうなんですね。これが毎回続いているので、さすがにサクラだと気づかれたとの事です。
このような事を行っている悪質な広告代理店は稀かもしれません。
でも、それ以外の事は紛れもなく事実です。ここでお伝えしている事が広告代理店の真実の姿なのです。
もし、あなたが会社の広告運用を全てお任せする人を探したい!と思っているとしたら、媒体だけを提案してくる人を選んでは絶対にダメです。
探さなければいけない人は、「媒体」に焦点を当てているのではなく、「結果」に焦点を当てている人を探してください。
媒体は結果を出すための一つの要素であり、媒体力だけでは大きな成果に結びつかない事はしっかりと知っておかなければなりません。
成果にフォーカスしていない業者を見抜くには、最も最短で成果に繋がるプロセスを知っておかなければいけません。
書籍を書きましたので、ぜひ、ご覧になってみてください↓
広告のプロだから、広告代理店なんじゃないのか!?
なんで教えてくれないんだ!?