ブラックと言われてしまう企業の7つの特徴と対策

ブラック企業とされていないか気になる

採用を担当していると、どうしても世間の評判が気になります。

あの会社は●●だ、××だ、▲▲だ……という声。

いったいうちはどう思われているんだろう、と。

「自社名」「評判」「リクルート」などといったキーワードで検索をかけたりしていませんか。

もちろん、それは大切なこと。マイナスの評判というは、それを修正していくために絶対知っておくべきことなのです。

しかし最近はあるレッテルが貼られると、なかなかそれを剥がしにくい状況が生まれてしまいます。

それが、「ブラック企業」というレッテル

いったんそう呼ばれ始めると、その評価はネットで一人歩きし、尾ひれまで付いて拡散され、求人への応募数が激減します。

ニュースで採り上げられるような出来事が起きると、ネットを中心とした有象無象から徹底的に叩かれます。

いくつかの事例、当然ご存知でしょう。

ブラック企業のレッテルは、絶対貼られたくない。

そう思われていると感じたら、浄化する努力が必要です。

この記事では、そのあたりを述べてみたいと思います。

ブラックと呼ばれる企業の7つの特徴とは?

ブラック企業とは、「働くのがつらい企業」という一言に尽きます。

ブラック企業と見なされてしまう具体的な特徴を挙げていくと……

特徴1:休日出勤は当たり前

仕事の内容にもよりますが、働いても働いても仕事が終わらず、残業は当たり前、さらに休日出勤も当たり前という労働環境の企業は、ブラック視されます。

厚労省の「過労死ライン」によると、月80時間以上の残業は生理的に必要な睡眠時間を確保できないとしています。

また、36協定(サブロクきょうてい)を労使が交わすと1日8時間、週40時間労働の上限が取り払われます。

「労使協定」は一見労働者反故のように見えますが、長時間労働を都合よく課すことのできる制度です。

かと言って、これを従業員の長時間労働に役立てないでください。

特徴2:残業代が出ない、サービス残業が常態化

36協定の締結によって残業時間の上限を定めている企業も多くあります。

本来ならそれを超えた残業は御法度のはず。

しかし、それでも残業せざるを得ない仕事を与えられる場合、多くは残業代を請求しない(できない)サービス残業となります。

過労死など最悪なケースを迎えてしまった場合は、長期の裁判になることもあります。

時間的損失を考えると、残業代の方が遙かに安いですよね。

特徴3:入社後短期間での離職率が高い

本サイトの別記事で、「離職率について」を書きました。

新入社員が入社後3年でどれだけ退職するかの統計です。

この数字の高い企業や業種がブラック企業のレッテルを貼られやすいわけですね。

3年後の離職率が30%を超えるとブラック企業と見なされるようです。

しかし、本当にそうなんでしょうか──という疑問と解決策を書きましたので、そちらも併せてご覧ください。

特徴4:セクハラやパワハラが酷い

意図的な嫌がらせをしているのでしたら、これはもう言語道断です。

しかし、そんなつもりはなかったけれども結果的にハラスメントと言われてしまうことも。

政治家の失言と同じで、あとで「しまった」となるパターンです。

「俺らが新人の頃なんてな」と昔のノリで無茶振りをしたり、セクシャルなジョークを言ったり、無理矢理お酒に付き合わせて無理強いしたり……。

時代が変わっていることを、早く認識した方が身のためです。

社会的に、センサーが敏感になっているので注意してください。

特徴5:上司が公私混同している

これも、昔気質の経営者や管理職に多いパターン。

自分の趣味のために土日に協力させる、家族旅行の予約を取らせる、犬の散歩を頼む、大掃除を手伝わせる……

常識で考えればおかしいとわかることを、平気でしてしまう。

オン/オフの切り替えははっきりと付けておきましょう。

特徴6:辞めたくても辞めさせてくれない

些細なミスですぐに首を切る企業は即ブラック認定されますが、辞めたいと言っても辞めさせてくれない企業も危ないです。

新規募集が面倒、今辞められると困る……そういう事情もあるでしょう。

従って、後任が決まるまで辞めさせない、後任を連れて来させる、といった反応にもなります。

しかし、労働者には辞める権利も認められています。

あなたの企業に就業規則がある場合、退職の申し出はそれに従う。

ない場合は14日前に退職を申し出れば、いつでも労働契約を解除できる。そう決められています。

「君がいなければ会社は困るんだ」と情に訴えるのもいいのですが、最終的に強いのは労働者なのです。

特徴7:社内の風通しが悪く意見を聞く風土にない

「何でも言いたいこと言ってもいいよ」と言っておいて、いざ後輩や部下から意見を言われるとキレる。

あるいは、何も言わさないぞ、と無言の圧力をかける。

そうなると社内が萎縮して、何を言っても通らない風土になってしまいます。

風通しが悪くて空気が澱んだ企業では、何をするにもうまくいきませんよね。

一方通行のコミュニケーションしか取れないのでは、ブラック認定も近くなります。

ブラック企業の多い業種とは

ブラック視される企業の特徴に、「離職率の高い業種」を挙げました。

別記事にも書いていますが、おさらいしてみましょう。

出典は、厚生労働省の「雇用動向調査 平成26年」です。

ワースト3は、

  1. 宿泊業・飲食サービス業   31.4
  2. 生活関連サービス業・娯楽業 22.9
  3. 医療・福祉業        15.7

となっています。

あー、うちの業界入ってる……そう思われた方、いらっしゃいますよね。

ブラック企業になりやすい業界のことを「ブラック業界」と呼びます。

誰が考えるのか、本当に嫌な言葉だと思います。

その他、
IT業界・不動産業界・小売業
もブラック企業の多い業界としてよく挙げられます。

さらに、「ブラック企業大賞」というものを認定しているサイトもありました。

多分に主観的で、過労死した社員を持つ企業が槍玉に挙がっているようです。

もちろん、この業界に属しているからと言って、すべての企業がブラックであるはずはありません。

あなたの企業だって、「ホワイト企業」と言われているかもしれませんし、グレーであっても、ホワイトに近づけていく手段はいくらでもあります。

ブラック判定を避けられる7つの求人方法

自分の会社はブラックなのか?

もしかすると、そんな噂がネットに流れて人が集まらないのか?

──心配になったあなた、上に挙げた7つの特徴をもう一度振り返ってください。

7つに限らず、いろいろ調べていくとまだまだたくさんブラックな特徴は出てきます。

それらを一つひとつ改善していくしかないのですが、その努力を従業員に見せることが、ホワイト企業となるために大いに役立ちます。

イメージ戦略のひとつ、と言ってもいいかもしれません。

さて、そうやって職場環境を改善していくのと併行して、求人を行う上でのブラックイメージ回避のテクニックがあります。

方法1:募集から採用までが短すぎる

面接してその場で採用、というケースは多々ありますが、よほど相性がよかったり、たくさんの従業員を採用するケースもあるでしょう。

しかし、従業員が退職して人手が足りないからすぐに採りたい。

求職者に考える時間を与えず入社させてしまいたい。

などという事情も考えられます。

あまりにも焦った雰囲気を出すと警戒されてしまいます。

方法2:労働条件をごり押ししない

あなたの企業が定めている労働条件は、求職者にとっては満足のいくものではないかもしれません。

それなのに、「試用期間は●か月」「基本給はこれだけ」「休みは」「ボーナスは」「残業は」と、たたみかけるような労働条件の切り出し方をすると、高圧的なイメージを持たれます。

こうなると、腰が引けてしまいがち。

冷静に進めるためには、雇用契約書を作っておくことをお勧めします。

方法3:内定後もしっかりとフォローする

最終面接も終わり、内定を出したとします。

採用担当者としてはひとまず仕事が終わりました。

しかし、内定者としてはその時点でもう会社に入った気分になっています。

ですから、放置するのは不安を持たれる原因。

「釣った魚に餌をやらない」という諺も浮かんできます。

入れちゃったら終わりなの?と不安になります。

内定を出したから終わりではなく、入社まで折に付け連絡するなどのフォローをしてください。

方法4:表面を取り繕わない

よく「年収●●●〜●●●万円保証」「幹部登用への道」「5年連続売上記録更新」など、景気のいい言葉を並べた求人広告が見られます。また、「学歴不問」「未経験者大歓迎」と、誰でも歓迎するムードを醸し出したものもあります。

求職者からすると、「甘い言葉」の何物でもありません。

その言葉に隠された裏を読み取ろうとします。

年収に幅があるのはノルマの率が大きいのでは。

幹部になるためには滅私奉公が必要では。

売上高は本当に正しい数字なのだろうか。

よかれと思って出しているメリットは、やり過ぎると逆効果です。

方法5:聞き心地のよいコピーを使わない

先ほどの項目に関連するのですが、かっこいい、イメージ先行型のコピーを使っていませんか。

例えば……

  • 「あなたへ、未来のフィールドを用意しました」
  • 「あなたのやる気が、すべてです」
  • 「やりがいという名のスーツを着ているキミへ

などなどのコピー、どう思いますか。(念のため、私の創作です)

うさんくさいし、中身のあることを何も言っていません

耳に心地のよいコピーを使うことで、本質から目を逸らさせているのでは、という疑惑が生じます。

求人広告は、イメージ広告ではありません。

しっかりとした根拠に基づいたコピーを使うことが大切です。

方法6:精神論を言わない

面接でありがちですが、求職者の質問に対して精神論をぶつことは避けましょう。

  • 「ノルマ達成が無理だと思うから無理なんだ」
  • 「営業力は気合いにかかっている」
  • 「給与は確かに低い代わりにやりがいは大きいよ」

こういった精神論は、ブラック企業の特徴でもあります。

あなたの会社で働く上での疑問や不安をぶつけたのに、精神論でのお説教が返ってきては、さらに不安になります。

やはりここは、事実を誠実に答えるしかありません。

さあ、いかがでしたか。

あなたの企業のブラック度合いは?

そして改善点はありましたか?

いい人材を採用するためには、まず応募者を集めなければなりません。

もし今、思うように人が集まらずに悩んでいるのでしたら、もっと有効で結果の出る求人広告を考えてみてはいかがでしょうか。

下記で紹介している書籍に、そのヒントがいっぱい詰まっています。