インターネットとスマホの普及で求人募集する方法は把握しきれないほど多様化しています。あまりにも増えすぎてどの方法が効果的なのかよく分からないと頭を悩ましている採用担当者はとても多いです。
しかも、今の日本は採用難と言われるほど、求人に応募が集まらない時代です。有料の求人広告を出しても全く応募がないという声をよく聞くようになりました。
採用担当者としては、なるべく失敗することなく、お金も手間もかけずに良い人材を獲得したい!と考えることでしょう。
このページでは、私が実際に実践して、効果のあった求人募集方法をランキング形式で紹介していきたいと思います。
また、中小企業の場合、大体どこの会社も新卒を1から教育する余裕はありません。入社したら即戦力として通用する人材を募集したいと考えている会社がほとんどです。そのため、新卒の求人募集方法は除外し、中途採用の募集方法だけを取り上げてご紹介していきます。
全て私が実践して結果を目の当たりにしてきた嘘偽りのない情報です。ぜひしっかり読み込んでいただき、今後の行動の指針にしてください。
成果に繋がる真実の情報をお伝えします
当たり前の話ですが、求人の目的は、ほしい人材の応募を集めて採用に繋げること。それ以外にはありませんよね。
でも、ネット上には無料で求人募集できます。無料で採用ホームページを作れます。といった目先のメリットを伝えるものばかり。例え無料で求人募集することが出来たとしても、成果を得られなければ意味がありません。ましてや、有料で募集するとしたら費用対効果の高い成果が得られなければ、意味がないんです。
だから、ここで真実の情報をお届けします。
私はクライアントと共に効果があるだろうと思った方法は全て試してみて、効果がなかった方法は止めて、効果のある方法だけを残してきました。さらに、まだパフォーマンスを高められそうな方法はすべて細かいところまで検証し、改善を繰り返してきました。
今ではもう効果のある方法と効果がない方法をほぼ把握できていますので、それをそのままあなたにお伝えします。じっくり読み込んでいただければ、あなたはもう業者の情報操作に惑わされることなく、真実を見抜く目を持てるようになります。
1位. 採用ホームページ
コスト | ★☆☆☆☆ |
応募が得られる数 | ★★★★★ |
採用率 | ★★☆☆☆ |
最も効果的な求人募集方法は企業用のホームページとは別に採用ホームページを作ることです。(採用ホームページとは、採用情報のみが掲載された採用に特化したホームーページのことを言います。)
かかるコストは初期費用だけで、その後は365日24時間休まずに無料で求人活動を行なってくれます。他の宣伝手法と組み合わせれば、応募数は劇的に増えますし、ホームページ内に掲載されている会社の理念や仕事内容、待遇面なども一通り読んで納得した上で応募してきますので、質の高い応募者が多く集まり、採用率も高まります。
求人に力を入れたい!と考えている会社にとってはもう無くてはならない存在です!
ただ、注意していただきたいのは、採用ホームページで効果を得るには、ただ作るだけではダメだというところです。
採用ホームページを作る上で必ず抑えなければならないのは、「宣伝」と「採用ホームページの質を高めること」です。この二つを守らなければ思ったような成果は得られませんので、ご注意ください。
採用ホームページは作っただけでは意味がない!宣伝が必要不可欠!
採用ホームページは求職者に見てもらえなければ、決して応募は得られないわけですから、様々な方法で採用ホームページを宣伝する必要があります。
例えば、インターネット上に広告を出したり、求人誌に採用ホームページにアクセスできるQRコードを載せたり、店舗運営であれば、壁に求人ポスターを貼るなどをして、様々な宣伝を行います。
求職者はネット上の広告をクリックしたり、スマホでネット検索したりして、採用ホームページに訪れてくるようになります。
つまり、採用ホームページは様々な媒体経由で最終的に訪れる受け皿的な存在になるということです。
知ってもらうきっかけは様々ですが、最終的には採用ホームページにアクセスして、入念に検討してもらう流れになっていますので、採用ホームページも宣伝もどちらも必要不可欠ということになります。
質の高い採用ホームページでないと応募は得られない
そして、もう一つ注意しなければならないのが、採用ホームページの質の高さです。
応募が得られるかどうかは、採用ホームページに求職者が訪れた際に「ココで働きたい」と思ってもらえるかどうかです。
「ココで働きたい!」と思ってもらえるような内容になっていなければ、いくら採用ホームページにたくさんの求職者が訪れたとしても、一向に応募に繋がりません。
高い確率で応募に繋がる内容にしていくのはかなり難易度が高いですが、そのハードルをクリアーできた会社は競合他社よりも安い広告費で欲しい人材を確保し続けられるようになります。
採用ホームページに掲載する内容に力を入れて取り組んでいる会社はとても少ないですが、質を高めなければ欲しい人材を獲得できないどころか、無駄にお金と時間を失い続けるだけです。
ですから、まず先にやらなければいけないのは、質の高い採用ホームページに育てあげることです。採用ホームページを作る際には、ぜひ、頭に入れておいて頂ければと思います。
2位. リスティング広告
コスト | ★★★☆☆ |
応募が得られる数 | ★★★★★ |
採用率 | ★★☆☆☆ |
採用ホームページを宣伝する上で圧倒的に費用対効果が高い方法がこのリスティング広告になります。
リスティング広告とは、グーグルとヤフーが提供しているインターネット広告サービスになります。
なぜ、リスティング広告は費用対効果が高いのかと言いますと、求職者がネットで仕事探しをする時に検索するキーワードに広告を出せるというのと「クリック課金」の仕組みになっているからです。
よくある求人媒体のように、掲載する期間とサイズで料金が決まるのではなく、クリックして採用ホームページに訪れた時にはじめて広告費が発生する仕組みになっています。そのため、全く無駄のない広告運用が可能になります。
この仕組みがあまりにも画期的だったため、リスティング広告はあらゆる広告の中で最も優れた広告と称されている程です。
それに、今はネット上で仕事を探す人が60%を超えているというデータもあります。そして、どんな人でもグーグルかヤフーで「ネット検索」します。その「ネット検索」時に広告を出せるのですから、効果が出ない訳がないのです。
効果的なリスティング広告が浸透していない理由
ただ、これだけ効果的だと言うのにリスティング広告で求人を出している会社はとても少ないです。多くの会社はまだリスティング広告の存在にすら気づかずにいる状態です。
なぜ、このような事態に陥っているのかと言いますと、この採用ホームページを作ってリスティング広告で宣伝するという一連の仕組みを作り上げるには高度なスキルが必要で難易度が高く、提供できる業者自体がそもそも少ないというのが大きな要因としてありますが、、、
実は、もう一つ、悲しいことに求人広告業界による情報操作が影響しています。
求人広告業界は悲しいことに、求人の成果にフォーカスしているのではなく、いかに営業成績をあげるかを重視している会社がほとんどなのです。つまり、求人にリスティング広告を利用されてしまうと、彼らが扱っている求人媒体を利用されなくなってしまうので、巧妙に情報操作して隠し続けています。
リスティング広告がいくら効果的だとしても彼らの利益には繋がらないので、リスティング広告の存在は無いものとし、ひたすら彼らが扱っている媒体を売り込んできます。そのため、リスティング広告の良さに気づいている会社がほとんどいない状態になっています。
競合が少ないからこそ、さらに効果的になっている
リスティング広告で求人を出している一部の会社は競合が少ない状態なので、ものすごく良いパフォーマンスを出せています。
私のクライアントはリスティング広告に取り組んだことにより、求人媒体に頼っていた頃と比べて広告費は1/10以上に抑えられ、求人の応募数は約3倍に増えました。もう圧倒的です!
他社が取り組んでいないということは、競合他社が少ないということ。競合が増えれば、選ばれる確率は下がってしまいますが、現時点では、リスティング広告を利用している会社が少ないため、高い確率で選ばれるようになっています。この機会を見逃すなんてもったいないです!
今の求人活動で思ったような成果が出せていない場合は、まずは、リスティング広告を先に検討することをオススメいたします。
3位. 紹介
コスト | ☆☆☆☆☆ |
応募が得られる数 | ☆☆☆☆☆ |
採用率 | ★★★★★ |
求人の目的を採用と考えた場合、他のあらゆる求人募集方法よりも紹介の方が良い成果を出せるケースがあります。
紹介の最大のメリットは実際に働いているスタッフからの紹介なので、仕事内容も人間関係も全て把握した上で応募してくるところです。紹介する方としても、「この人なら大丈夫!」と思って紹介しますので、採用に繋がる確率が格段に高まります。
ただ、大きなデメリットとしては、紹介はコントールできないところです。人手不足で苦しい時に紹介して欲しいと思ったとしても、紹介できる人が周りに誰もいなければ、無理です。
継続的に求人募集していきたいと思っているのであれば、紹介だけに頼るのではなく、広告をベースにした求人活動にしっかりと取り組まなければなりません。
4位. インディード広告
コスト | ★★☆☆☆ |
応募が得られる数 | ★★★☆☆ |
採用率 | ★★☆☆☆ |
リスティング広告だけでは十分な応募数が得られない…とお困りであれば、次に選ぶべき求人募集方法はインディード広告です。
世界NO.1の求人サイトと言っているだけあって、月間利用者数が1000万人を超えるモンスターサイトです。
インディードはなぜ、こんなにも利用者が多いのか?と言いますと、それはSEOに強いからです。
インディードは求人関連のキーワードのほとんどでネット検索時の上位表示に成功しています。そのため、インディードの名前を知らない人であっても知らずの内にインディードに訪れて、仕事探しをするようになっています。
多くの人が仕事探しに利用しているということは、そこに求人情報を掲載すれば、当然応募が得られる可能性が高まるということです。そして、インディード広告もリスティング広告同様クリック課金なので、他の求人媒体よりはコスパが良いです。
利用者が多く、コスパが良いのですから、応募数が足りなければ最優先で利用すべき媒体と言えるでしょう。
インディードに求人情報を掲載するには、無料か有料を選べるのですが、十分な効果を得るには、有料で掲載する必要があります。
インディードが用意しているテンプレートも使えるのですが、それでは差別化が図れないため、あまり魅力は伝わりません。オススメは独自で作った採用ホームページをindeed内で宣伝するやり方です。
ただ、独自の採用ホームページをインディードで宣伝するには、割と高いハードルをクリアーする必要があります。
独自の採用ホームページを有料掲載する条件
異なる職種やエリアで6案件分のページの作成
リスティング広告は1つのページだけで宣伝できるのですが、インディードはいちいちページを分けて作らなければなりません。
例えば、「水戸」と「ひたちなか」にある店舗で美容師を求人募集している場合は、「水戸市の美容師求人ページ」と「ひたちなか市の美容師求人ページ」をそれぞれ分けて作る。
また、「水戸」で「美容師」と「理容師」を募集している場合は、「水戸市の美容師求人ページ」と「水戸市の理容師求人ページ」をそれぞれ分けて作る。といった具合です。
各ページを読み取るサイトマップのようなページの作成
ページを作る作業は、雛形ページがあれば、簡単に複製して作成できますが、何より問題なのは、6案件分の求人情報を用意できるのか?といったところです。一つのエリアで募集している場合、6つの職種がなければいけないことになります。
6案件分のページを用意できない場合
1ページしかない場合は、30万円分のチャージをすれば広告掲載が可能になります。
30万円をSuicaのようにチャージしておいて、クリックがあればクリック単価分減っていくことになりますので、無駄に広告費が失われることはありません。でも、最初からハードルは大分高くなってしまいます。
とはいえ、広告が見られているのかどうかも分からない状態で無駄に広告費が発生してしまう他の求人媒体と比べたら遥かに効果的な方法になりますので、応募数が足りない場合は、ぜひ、トライして頂ければと思います。
5位. 求人専用パンフレット・ポスター・のぼり(店舗がある場合)
コスト | ★☆☆☆☆ |
応募が得られる数 | ★★☆☆☆ |
採用率 | ★★★☆☆ |
もし、あなたの会社が店舗経営しているのであれば、店舗で行う求人活動も効果的です。
店の前に置くのぼりで求人募集していることを告知し、店舗の外観には求人募集のポスターを貼り付け、店内の待合場所には求人パンフレットを置いておく。これら全て効果があることを確認できています。
得られる応募数はインターネット広告と比べると劣ってしまいますが、店舗をチェックした上で応募してくる方は、意識の高い応募者が多く採用に繋がる確率も高いです。コストは初期費用だけでその後半永久的に効果を得られるようになりますので、費用対効果はとても高いです。店舗を運営しているのであれば、試してみる価値は大いにあると思います。
求職者の行動パターンとしては、店舗で求人募集していることに気づき、ネット検索して採用ホームページに訪れて詳細をチェックする方もいますし、逆にネットで求人募集していることを知って店舗を見に来る方もいます。つまり、店舗で行う求人募集方法が効果的なのは、採用ホームページの存在が大きく影響していることは間違いありません。
常にスマホでネット検索できる今の時代は、いろんな媒体を介して情報収集していますので、一つの方法だけではダメです。あらゆる求人募集方法に取り組んでいかないと高い成果は上げられないと思っておいた方が無難かと思います。
6位. ハローワーク
コスト | ☆☆☆☆☆ |
応募が得られる数 | ★☆☆☆☆ |
採用率 | ★☆☆☆☆ |
ハローワークは、無料で求人を出せますし、会社の宣伝にもなります。ハローワークで会社の存在を知って、採用ホームページにアクセスして応募に繋がるという流れも出来るので、時間に余裕があるのであれば、ハローワークにも求人を出すべきです。
業種やターゲットによっては、まったく応募がないという声が多いですが、高齢の方をターゲットにしている場合は、オススメです。50〜60代をターゲットにした警備員の求人でハローワーク経由で結構応募が来ているという声を聞いています。ハローワークで職探しをしている年齢層は高齢の方が多いからかもしれません。
コツとしては、新しい求人ほど目立つ位置に掲載されるので、頻繁に求人の申し込みをするということ。原始的なやり方ですが、ぜひ、試してみてください。
7位. 業種特化型の求人サイト
コスト | ★★★★★ |
応募が得られる数 | ★☆☆☆☆ |
採用率 | ★☆☆☆☆ |
求人サイト、求人誌、求人チラシなど求人媒体はいろいろありますのが、その中でも効果があると聞くことが多いのが、業種特化型の求人サイトです。飲食店だとグルメキャリー、理・美容だとリジョブ、タクシーだとタクシーハローワークなどほぼ業種ごとに求人サイトが存在します。
特定の業種で検討している求職者を囲い込んで、そのジャンルで求人募集している会社を比較検討できるようにしているので、差別化を図れている会社には応募が入っています。ただ、その差別化は、大抵、条件面でしか差を付けていないので、どんどん条件合戦になっているのが実情です。大手だったら生き残れるかもしれませんが、中小企業にはかなり厳しい戦いになります。
つまり、求人サイトはどれを利用しても差別化を図りづらく、条件合戦から抜け出せなくなるわけですから、最終手段と考えておいた方が無難です。上記で紹介している1位~6位の方法に全部取り組んでもまだ応募が足りない時のみに、利用すべき方法と言えます。
ほとんど効果のない求人募集方法
次に、私がクライアント様と共に試してみた結果、もうやらなくなってしまった求人募集方法をご紹介いたします。
ただ、募集するエリア、業種、職種によっては、効果はあるかもしれませんので、全てを鵜呑みにしない方が良いかと思います。
今後の行動の指針を決める際の参考にしていただければと思います。
求人チラシ
日曜日に新聞折込で入っている求人チラシですが、私が取引しているクライアント様はどこも全く成果を出せていません。
成果を出せないどころか、サクラを使って応募があるように見せかけて継続掲載させようとしているのでは?という声もあがっているぐらいです。
何回出しても応募がない。応募があっても面接当日に来ないといったことが続き、もう広告は出していないという会社はとても多いです。
求人誌
2016年ぐらいまではタウンワークのみ効果があるという声があったのですが、2017年以降はぱったりです。莫大なコストがかかる上、まったくもって採用に至らないという声が続出しています。
求人誌として一番有名なタウンワークがこのような状態なのですから、他の媒体はもっと効果がないことは明らかですよね。
求人サイト
有名どころの求人サイト、色々ありますけどもどのサイトも満足のいく結果が出ているという話は一度も聞いたことがありません。
そもそも、私のスタイルが求人に困っている会社から相談が入るので仕方がないかもしれませんが、効果があると聞く話は求人サイトの中では、業種特化型の求人サイトのみですね。
効果があるか分からない求人募集方法
その他まだ取り組んでいないので、効果があるかどうかわからない求人募集方法をご紹介します。
SNS
facebookにいいねを押してもらったり、lineの友だちになってもらえれば、継続的に情報を届けることが可能になります。
採用関連情報を定期的にお届けし、会社のことをよく知ってもらうことで応募に繋げていく方法ですが、これを行うには結構な労力が必要になってきます。
求職者にとって価値ある情報を定期的に届けるというのは言葉にするのは簡単ですが、これをやり続けるのはかなり大変です。
facebookで求人に成功したという本も出てるぐらいですから、やれば効果的であることは間違いないと思います。
でも、実践のハードルが高く行動に移れていません。
こちらも、どのぐらい効果的か、実践した方がいらっしゃいましたら、シェアして頂けますとありがたいですm(_ _)m
まとめ
求人募集方法は多々ありますが、効果の出ている方法はごく一部です。
まずは、このページで効果が出ている方法を把握していただき、効果的な方法から順番に取り組んでいただければと思います。
間違っても、効果の出ない方法に固執し、無駄にお金と時間を失い続けることだけは避けていただければと思います。