これからの採用は、完全な奪い合いになります

前回は、人が足りなくなってからでは採用力を育てる時間も余裕もない。だから、まだ余裕があるうちから求人内製化に取り組む必要がある、という話をしました。

では、なぜそこまで急ぐ必要があるのでしょうか?

結論から言うと、これからの採用は、完全な奪い合いになります。 採用が難しいのは景気の問題ではなく、働く人そのものが減り続けているからです。

採用が難しいのは、一時的な問題ではない

ここ数年、「人が採れない」という話を、本当によく聞くようになりました。

でも、これは景気や求人媒体の問題ではありません。一番大きな理由は、働く人そのものが減り続けていることです。

働く人が、県一つ分どころではなく減っていく

これから採用が難しくなる理由は、とてもシンプルです。働く人そのものが、大きく減っていくからです。

現在、日本には、15歳から64歳までの働き手の中心となる世代が、およそ7,400万人います。しかし、2040年には約6,200万人まで減ると予測されています。

わずか十数年で、1,000万人以上の働き手が減る計算です。これは、千葉県と茨城県の人口を合わせたくらいの人が、採用市場からいなくなるようなものです。

会社の数が、同じ割合で減るわけではありません。人を必要とする会社がたくさん残る中で、働く人だけが急速に減っていく。

だから、これからの採用は、今まで以上に厳しい奪い合いになっていくのです。

求人の奪い合いは、すでに始まっている

例えば、建設業の一部職種では、すでに一人の求職者を、9社以上で取り合っている状態です。

しかも、これから働く人は、さらに大きく減っていきます。今は9社で取り合っている人材を、将来は10社、15社、職種によっては20社近くで取り合うようになるかもしれません。

これは決して、大げさな話ではありません。人を必要とする会社が残る一方で、働く人だけが急速に減っていくからです。

そのような中で、求人を出して待っているだけで、自社を選んでもらえるでしょうか?

これから必要なのは、求人を出す力ではありません。多くの会社の中から、自社を選んでもらう力です。

だから、採用力を会社の中へ残す必要がある

採用市場が厳しくなるほど、その場しのぎでは対応できなくなります。

だからこそ、自社でリサーチを行い、会社の魅力を見つけ、改善を続ける。その力を、会社の中へ蓄積していくことが、何よりも重要になります。

僕が求人内製化をおすすめしている理由も、ここにあります。

採用できる会社と、できない会社の差は広がる

人口減少は、今後も止まりません。つまり、採用は年々難しくなっていきます。

その中で、採用力を社内で育て続ける会社と、毎回業者へ依頼するだけの会社。この差は、今後ますます大きくなっていくと思います。

だから僕は、求人内製化は、特別な会社だけが取り組むものではなく、これから会社を続けていくための新しいスタンダードになると考えています。

まとめ

採用が難しいのは、一時的な景気の問題ではありません。 働く人が減り続ける中での、構造的な奪い合いです。

その中で生き残るには、求人を出す力ではなく、選ばれる力を社内に残すこと。それが求人内製化です。 求人内製化とは、選ばれる力を社内に蓄積し続ける仕組みです。

関連記事:人が足りなくなってからでは、採用力は育てられません

求人内製化について詳しく知りたい方は、こちら から。

P.S. 以前、「採用できなかったことが原因で経営が失速し、医療法人をM&Aで手放すことになりました。あと1年早く出会っていれば、と思います」というメールをいただいたことがあります。人が採れないことで、事業そのものを手放すこともある。採用力は、会社を成長させるためだけでなく、会社を守るためにも必要です。