リサーチは、やればやるほどいいわけではありません

前回は、求人で一番重要な仕事は求人を作ることではなく、作る前のリサーチや戦略設計にある、という話をしました。

では、求人内製化のリサーチは、やればやるほど成果が出るのでしょうか?

結論から言うと、求人内製化のリサーチは、やればやるほどいいわけではありません。 求人の成果は、情報の量ではなく、何を伝えるかで決まります。

料理と同じ!食材なら何でもいいわけではない

料理では、食材なら何でもいいわけではありません。

同じ魚でも、どこで獲れたのか。いつ獲れたのか。どのように保存されたのか。今、どのような状態なのか。それによって、味は大きく変わります。

一流の料理人は、産地や鮮度、作り方や状態まで見て、本当に使うべき食材を選びます。一方で、安ければ何でもいいと考えて食材を選べば、どれだけ腕が良くても美味しい料理にはなりません。

求人のリサーチも、まったく同じです。

社内には、求人に使えない情報がたくさんある

求人を作るとき、多くの会社では社内にある情報をそのまま使おうとします。しかし、その中には次のようなものも含まれています。

  • 社長の独りよがりの情報
  • 何年も前の古い情報
  • 根拠のない思い込み
  • 実際には当てにならない情報
  • 求職者の立場ではなく、会社の都合だけで考えた情報

例えば、「うちは人間関係が良い」「やりがいのある仕事です」「アットホームな会社です」と社長が思っていても、求職者から見て本当に魅力になるとは限りません。

会社の中では当たり前でも、求職者には伝わらないこともあります。反対に、会社では大したことではないと思っていたことが、求職者にとっては入社を決める大きな理由になることもあります。

だから、情報をたくさん集めることよりも、何が本当に使える情報なのかを見極めることが大切です。

良い素材を見つけるにも、技術が必要

スタッフへインタビューすると、「家から近かった」「たまたま求人を見つけた」という話が出ることがあります。事実ですが、これだけでは求人で使える素材にはなりません。

一方で、「入社前は、人間関係が一番不安だった」「実際には、先輩が丁寧に教えてくれた」「前の会社では休みづらかったけれど、今は家族との時間を取れるようになった」という話であれば、同じ悩みを持つ求職者に響く可能性があります。

どちらもスタッフから聞いた情報です。でも、求人で使える価値はまったく違います。

大切なのは、話をたくさん聞くことではありません。その中から、求職者の心を動かす素材を見つけることです。

競合リサーチも同じです。求人票を100件集めても、それだけでは成果にはつながりません。見るべきなのは、どの会社も同じことを伝えていないか。自社はどこで違いを出せるのか。求職者が自社を選ぶ理由になりそうなものは何か、ということです。

成果を決めるのは「どう伝えるか」より「何を伝えるか」

どれだけ文章が上手でも、どれだけデザインがきれいでも、伝える内容が弱ければ成果にはつながりません。

求人の成果を大きく左右するのは、どう伝えるかよりも、何を伝えるかです。 そして、何を伝えるべきかは、良いリサーチをしなければ見つかりません。

求人に使える素材を見抜く。必要のない情報を捨てる。求職者に響く情報を選ぶ。競合との違いを明確にする。こうした素材集めの質が、求人の成果を大きく左右します。

求人内製化を進めるうえで、社内にまず残すべきなのは、求人原稿を書く技術よりも、良い素材を見つけるためのリサーチの考え方です。

まとめ

求人内製化のリサーチは、やればやるほどいいわけではありません。 量ではなく、使える素材を見抜く質が重要です。

求人の成果は「どう伝えるか」より「何を伝えるか」で決まります。 その素材を見つけるのが、本当のリサーチです。

関連記事:求人で一番重要な仕事は、求人を作ることではありません

求人内製化について詳しく知りたい方は、こちら から。

P.S. 求人の成果の8割は、どう伝えるかよりも、何を伝えるかで決まる。僕は、そう考えています。そして、何を伝えるべきかは、良い素材を集めるリサーチからしか見つかりません。まずは社内で、素材集めの質を高めることの重要性を共有していただければと思います。